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TOTOリモデルスマイル作品コンテスト 全国ブロック別部門 優秀賞
「高齢化における将来にそなえた新しいトイレの提案」
将来の高齢化を考慮して、畳による床座形式からベッドなどの座位形式を可能にするバリアフリーを含めたフローリングへの変更と、居室から近位置に、トイレの新設設置を行いました。
今回、将来の高齢化における福祉住環境を考慮して、ユニット便所の新設を検討しました。トイレの在り方として将来の高齢化を考慮するあまり、その目的にのみ注力してしまうと健常な今、いささか特異なトイレになりやすく、来客の利用にも支障をきたす場合があります。
例えば、半透明な引き戸によるシルエットの写り込みによるプライバシーの喪失や、開口の大きさによる音もれの問題などです。高齢者対応モデルといった点では有利でも、一般的健常者用トイレとしては不利になる相反する面があります。
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施工前 廊下
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施工後 新設トイレ 二重引き戸を全開
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これらを解消するため、ユニットトイレ入り口にそって一般建具の引き戸を設置し、二重引き戸にする事で、これらを改善する事ができました。
取合い上施工は煩雑になりますが、見た目にもトイレの質感が向上すると思います。将来二重の引き戸開閉が邪魔になれば、一方の引き戸そのものを外すなど、これからの一つのトイレの在り方として提案しました。
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新設トイレ トイレユニット内部
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新設トイレ 二重引き戸を全閉
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リモデルのポイント
トイレが遠いため、玄関脇のオープンスペースを用いて第2のトイレを設置。押入トイレユニットを使用したバリアフリー仕様ですが、3枚引き戸に沿って一般建材の3連引き戸を設置。シーンに合わせて使い分けられます。
審査員からのメッセージ
バスルームでよく見られる3枚引き戸は機能的ですが、トイレに使うと意匠面で違和感があり、シルエットや音の問題も生じます。引き戸を2重に配置するというアイデアで、安全、機能的で美しい空間をつくりました。