MU邸リフォーム リポート
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■MU邸リフォーム -現況確認-
現況確認□ 2015年3-4月 □
神奈川から移住されたお施主様は、郊外の大きな敷地を持つ古民家を購入され、ご夫婦と、お子様6人との新しい生活を送るためのリフォームを計画されました。
数社からの見積やリフォーム提案を検討される中、今回弊社を選択いただいたことに感謝しております。
古民家の良さ(古民家特有のダイナミックな小屋組など)を生かしつつ、快適な温度環境を形成し、住みよい住空間を目指します。
富山を選んで、富山においでたお施主様の思いを大切にしながら、地元の企業として、一助になればと思っております。
(地元紙に掲載された記事を、お施主様である浦中様の許可のもと、浦中様のご厚意により掲載させていただきました。)
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■MU邸リフォーム -現状把握-
現状把握□ 2015年4-5月 □
けやきの大きな小屋梁が、井桁状に組まれた小屋組は、古民家の趣と、力強さを感じます。
この、今の新築ではほとんど見ない、丸太梁による小屋組の美しさや荘厳さを、「見せる梁」としてリフォームに活用したいと思います。
その反面、柱の乾燥度や、製材精度の悪さから、真壁の至る所に隙間が生じ、このままの状態では、室内の温熱環境が悪くなると思われます。
温熱環境を改善しつつ、古民家ならではの風情を生かしたリフォームを提案したいと思います。
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■MU邸リフォーム -リフォーム工事着手-
リフォーム工事着手□ 2015年5月 □
丸太桁の小屋組を表しとするため、屋根断熱としながら勾配天井を構成することにしました。
その為の準備として、仮設足場を本現場の2階に設置します。
一般的な古民家の特徴として、1階は大黒柱を中心とした田の字型の間取りになっており、大黒柱に隣接する柱のスパンは2間から2間半、つまり3.6メートルから4.5メートルという大きなスパンになっています。
足場を構成する荷重や、資材搬入時の局部荷重、この大きなスパンを構成している既存の梁の梁成や掛かり方などを調べ、階下への安全性を確保するため、足場の配置に配慮したり、各スパンの中央に仮設柱を設置するなど、そのリフォーム住宅の状況に応じた工事で、安全面を重視した取り組みを行っております。
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■MU邸リフォーム -断熱工事-
断熱工事□ 2015年5-6月 □
MU邸の断熱工事を行いました。
MU邸は、屋根面や壁面が古民家特有のすきま風が入る、温熱環境上好ましくない状態にありました。
屋根は現在のような裏板が張られておらず、薄板の上に瓦桟を介して瓦をのせていたため、いたる所に雪や瓦の重みで開いた孔があったり、壁面は真壁で、塗り壁と桁や柱との間に隙間が生じ、外気が流入するような状態でした。
外壁面に透湿シートを貼り、屋根面に通気を確保しながら、建物内側に現場発泡のウレタン断熱を施しました。
これにより、断熱材がほとんど無かった古民家に断熱性能を持たせると共に、気密性を確保し、外気の流入を防ぎます。
これで、快適な温熱環境が構築されました。
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■MU邸リフォーム -床工事-
床工事□ 2015年6月 □
MU邸の床工事を行いました。
今回古民家でもあり、築年数も長いことや、桁梁の乾燥収縮などにより2階床レベルに多少の傾斜が発生していました。
本リフォームで、その傾斜を補正する事にし、既存根太にそって新たに新規水平根太を設置したうえ、24㎜の床合板を新たに張ることで、水平な下地床を構成しました。
これにより、リフォーム前の床に比べ剛性も向上し、丈夫な安心できる居住空間ができたと思います。
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■MU邸リフォーム -クロス工事-
クロス工事□ 2015年6月 □
MU邸のクロス(壁紙)工事を行いました。
クロス工事を行って、照明器具などを設置したら、いよいよ完成です。
桁梁を見せる大空間は、その勾配天井の高さからクロスの施工には苦労しましたが、良い出来映えになりました。
壁紙が貼られることで、梁ともマッチした、新たな空間が創出されました。
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