ハウジングスタイル通信 2023年07月号
2024年秋に「マイナ保険証」導入へ
2023年6月2日、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律」が可決・成立しました。この改正により、2024年秋にマイナンバーカードと健康保険証の一体化が実施されることになります。誤入力などによるトラブルが相次ぎ、導入時期がずれる可能性はありますが、基本的な情報を確認しておきましょう。
医療機関同士の情報共有
マイナ保険証のメリットとして挙げられているのは、患者の診療情報や薬剤情報を医療関係者と共有することで、より適切な医療が受けられるとともに、投薬の重複を避けることができます。また、支払いが高額になった場合に、自己負担額を所得に応じた額にするため医療機関に提出する「限度額適用認定証」がなくても、限度額を超える支払いが免除されるなど、医療に関する届け出作業が軽減されます。
経過措置は1年
これまでの健康保険証が廃止され、マイナンバーカードとひもづけた「マイナ保険証」に切り替わる予定です。発行済みの健康保険証は1年間有効ですが、有効期限が実施前の場合は、その有効期限までとなります。
マイナンバーカードを持っていない、持っているが健康保険証とひもづけていない場合、マイナンバーカードを無くしてしまっている場合は、保険証の代わりとして「資格確認証」が無料で発行されます(有効期限は最長1年間)。ただ、この資格確認証を利用して保険診療を受けた場合、受診料はマイナ保険証と比べて高く設定される方針となっています(既存健康保険証を利用する場合も同じ)。
店頭ポスターなど確認を
一方で、マイナ保険証を利用するには、同カードを読み込むカードリーダーを備え付けている病院・診療所に限られています。よく利用する「かかりつけ医」や薬局で対応しているかどうかは、店頭にポスターなどが貼られていますのでご確認ください。
夏も断熱対策は大事です!
冬の暖房効果を高めることと同じように、夏にも断熱対策は大切です。室外の熱が入ってくると冷房が効きづらくなり、熱中症の原因にもなりかねません。夏本番の前に対策しましょう!
夏の場合、窓の日よけ対策をしっかりすることがポイント。日差しを遮るよう窓の外側に日よけシェードやよしず、すだれを設置します。直射日光が当たる時間帯には、雨戸やシャッターを閉めておくと、冷房が効きやすくなります。屋内側の対策には、カーテンやブラインドを遮熱・遮光タイプに交換したり、窓に断熱フィルムを貼ることも効果的です。
また戸建て住宅では、上階に熱がこもりやすくなります。これは、日差しによる輻射熱が屋根や柱に蓄積されるため。
断熱材を使って、しっかりと輻射熱を遮りましょう(※この場合、工務店に相談することをお勧めします)。
夏は"冷えた"甘酒を
甘酒というと、冬に飲むイメージがありますが、最近ではスーパーやコンビニエンスストアでも、冷えた商品が売られるようになりました。
甘酒は、米と米麹を発酵させた乳酸菌飲料で、酵素の力で吸収されやすいため、食欲がないときのエネルギー補給がしやすいことが特徴です。奄美大島では、米とすり下ろしたサツマイモを発酵させた「ミキ」という飲み物を、夏バテしたときなどに飲む習慣があります。
米麹とお米を低温で発酵させるだけですが、手軽に作りたいなら酒粕を使うと簡単です。弱火で数分煮立たせて、アルコールを飛ばしましょう。砂糖に加えて、ショウガを入れると滋味深くなります。夏バテしたときや食欲がないとき、ぜひ飲んでみてください。