■MY様邸 設計・施工
写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます。
MY邸外観重厚な外観と、往来の激しい前面道路に配慮した、施主様のご要望を満たしたMY邸。
以下に記載するこだわりも含め、施主様にとっても弊社にとっても、満足のできる作品ができたと思います。
MY邸 LDK
□ こだわり-1 □
LDKには、珊瑚の壁を用いました。
珊瑚の壁は、その多孔質構造によって、ホルムアルデヒドなどの揮発性有害化学物質を吸着し、優れた調湿作用により、漆喰の10倍以上の湿気を取り込み調湿します。また、消臭効果にも優れ、マイナスイオン生成効果などにも期待されています。
天井には無垢の杉板を用い、珊瑚同様、呼吸する木の調湿作用が期待できます。
また、天然木ならではの木の香とぬくもりを感じることができます。
MY邸 ロフトとラダー(はしご)
□ こだわり-2 □
当初から、施主様のご要望に、家族で立山連峰が見渡せる眺望の良い窓を望まれていました。
そこで、東面(立山連峰を望む方向)にロフトを設け、その高さを利用した眺望の良い窓を設置しました。晴れた日には、剣岳を正面に見る景観を楽しむことができます。
また、ロフトには当然そこへ上るためのはしごが必要になります。しかしそのはしごは、利用しない時には非常に邪魔になるものです。一般的には壁面に引っ掛けておき、使う時に設置して利用していました。
今回弊社では、設置する手間や、はしごの収納にもこだわり、写真のように伸縮しながら上部に跳ね上げて、化粧梁間に収納できるはしごを採用しました。
これによって、収納スペースも気にせず、容易に設置でき、効率の良いロフト生活が提案できました。
MY邸 北側斜線と天空率
□ こだわり-3 □
こだわり-2で前述したように、立山連峰を望む窓を要望された時、写真のCGのように、直感的に地上高7mから8mの位置にロフトを設けて窓を設計したいと考えました。
その後、実施設計の検討に入った時、建築基準法の北側斜線に引っかかることが判明しました。
写真のCGのようにブルーで表現した基準法適合部分からロフト部分が飛び出しています。
このままでは、飛び出した部分を切り取るか、ブルーの範囲に入るように、北側の敷地境界からの間隔を無駄に大きくとる必要があります。いずれにせよ、外観デザインやプランに大きく影響する修正が必要になってきます。
また、北側斜線制限は、隣地の南側に建物の影を極力落とさないための法律ですが、北側の境界は、隣地境界と云っても、実質道路として使われているので、道路境界と考え、道路斜線制限の適用を受けたいところ(道路斜線制限であれば、プランの変更は不必要)ですが、建築基準法上の道路ではないので、北側斜線制限の適用を受けてしまいます。
このように、理不尽にも思える中、斜線制限の緩和を指標とした天空率という立体的な面を面積に置き換えて適合建物と比較する方法で、北側斜線制限の適用を回避しました。
これにより、不必要に大きな敷地境界からの間隔をあけることもなく、当初予定のプランを完成させることができました。このように、ただ一律に斜線で高さにしばりをかけるのではなく、その場所の状況に合った対応が必要だと思います。結果、そこに長く住まわれる施主様の意向にそった住まいが完成し、施主様からも、大変喜んでいただけました。
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お施主様ご家族
■ お施主様からのご感想 ■
□新居へ引っ越して・・・・・□
今回の新築にあたり、一番嬉しかった事は限られたスペースの中で自分の希望がすべて実現したことです。
いろいろな制限のあった土地ですが、設計士である新村様の非常に粘り強く緻密な計算で見事に実現されました。
また、新村様には最初の打ち合わせから最後の引き渡しまで、まるでご自分の家のごとく丁寧な説明と、相談に乗って頂き非常に嬉しかったです。
引っ越して2か月経ちますが、子供たちを含め毎日快適で楽しい生活を送らせて頂いており、本当に感謝の気持ちで一杯です。
雪降る季節のMY邸
□引っ越しして3か月が経ちました・・・・・□
冬が到来し、室内がとにかく暖かく感動を覚えております。
LDKが26畳と広いため暖房機を2台入れましたが、1台でも十分に暖かく、2台使うとダイニングの奥にある寝室も含めて十分に暖めることができます。
これだと玄関の吹き抜けを通して、2階も暖かく出来そうです。
仕事がら日中留守にしているのですが、夕方に帰宅した時に、朝の暖かさが残っているせいか、ほんわか暖かく、嬉しい驚きでした。
隣の実家と行き来していると、そのすごさを実感します。
気密性や断熱性能に配慮してくれた設計士さんのおかげだと感じています。
先日新居に招いた友人達は・・・・・
「珊瑚の壁を初めて見た」と誰もが驚いていました。
塗られた雰囲気が印象的な珊瑚の壁は、見た目が良いだけでなく調湿作用などの効果もあり、その説明をするとみんなが感心してくれて、僕にとっても自慢です。
リビングの天井がリブ加工された本物の杉板で、無垢の良さが伝わってくるし、珊瑚の壁とマッチングしておしゃれだ。
2階のロフトから見る立山連邦は迫力があって、きれいですごい!
玄関に土間収納専用スペースや吹き抜けがあって、家全体がコンパクトなわりに圧迫感もなく、とても広く感じる。
など、嬉しい感想を聞かせてくれました。
今まで親の家も含めて2回新築に関わってきました。今回3回目に自分の家を建てましたが、これほど後悔のない新築は初めてでした。
この後悔とは、「ああしておけば良かった」「こうして欲しかった」などと云ったささいなクレームも含めてのことです。
配慮の行き届いた設計施工によって、快適で気持ちの良い暮らしができることに、改めて感謝しています。
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■ この新築の建築過程について・・・。
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